長崎カステラ
長崎はカステラ伝来の地。そして現在でもカステラの本場としてその名を轟かせています。
長崎が単なるカステラ伝来の地にとどまらず、その後も代表的なカステラの産地となっていったのにはわけがあります。それは長崎という地の特殊な歴史。
長崎にカステラが伝わったのは室町時代末期。その後安土桃山時代を経て江戸時代になり、鎖国によって日本への(中国人・オランダ人以外の)外国人の出入りおよび日本人の海外への渡航が禁じられるようになります。
この鎖国時代の日本の、唯一の貿易地が長崎の出島。よって長崎は、日本のほかの地に比べ、外国の物資が入りやすかったのです。砂糖もその例に漏れず、長崎の菓子職人は、ほかの菓子職人よりも、材料の入手の点で有利でした。こうして長崎では、独自の菓子文化が花開くことになったのです。
カステラは、こうした背景のもと、長崎で日本人の口に合うように「改良」され、現在に至っています。
長崎カステラの魅力
長崎カステラといったら、カステラの代名詞とも言えるほど、長崎カステラの知名度は高いもの。実際長崎には、今も多数の自家製カステラのお店が存在しています。
長崎カステラの特徴は、溶け残って底に沈んだザラメ、そして昔ながらのしっとりとした味わいです。また、チョコレートや抹茶、チーズなどを加えたものも多く出ています。
長崎カステラの代表的な有名メーカーの例としては、
・松翁軒
・福砂屋
・文明堂
・匠寛堂
といったものがあります。特に松翁軒と福砂屋は、江戸時代(17世紀)から続く老舗中の老舗で、長崎カステラの代表格と言ってもいいでしょう。江戸時代の菓子職人たちのたゆまぬ努力の集積が、こうした老舗を現在まで支えてきたのです。もちろん老舗だけでなく新しいお店も、長崎に伝わるカステラ作りのノウハウを受け継いでいます。
特に有名店の長崎カステラは、値段は決して安くはありませんが、いずれもその味は折り紙つき。個人で買って楽しむのはもちろん、お土産や贈り物としても喜ばれることでしょう。